診療内容

睡眠時の疾患

こんな症状・お悩みはありませんか?

  • いびきがある
  • 寝ているときに息が止まる
  • すっきり起きられない
  • 日中の眠気

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、いびき症状を伴い、眠っている間に無呼吸(呼吸が止まる状態)や低呼吸(通常の呼吸の50%以下の換気状態)となってしまう病気です。一晩のうちに何度も無呼吸や低呼吸を繰り返す睡眠時無呼吸症候群は、成人では日中の強い眠気や集中力低下に加え、時に高血圧や心不全といった心血管系の疾患を引き起こすとされており、顎やのどの形状、肥満が主な原因となります。小児でも睡眠時無呼吸が起こることがあり、夜尿の原因や成長障害、注意散漫や学習能力の低下などを引き起こす場合があります。夜間にいびき、口呼吸、苦しそうな呼吸があるときには注意が必要です。アデノイドや口蓋扁桃肥大が原因の場合が多いです。

睡眠時無呼吸症候群の検査として、睡眠時の呼吸の状態を判定する簡易モニター機器の貸出しをさせて頂きます。自宅で指先や鼻にセンサーをつけていただき、眠っている間のいびきや呼吸の状態を調べます。機器をつけて眠る簡易検査ですので、お子様でも問題なく検査を受けていただくことが可能です。簡易モニター検査だけで不十分な場合は入院での睡眠検査を受けていただく必要があり、その場合は対応可能な病院へ紹介いたします。

睡眠時無呼吸症候群の治療

軽症から中等症の方が対象となる治療として、口腔内装置(マウスピース)があります。マウスピースにより睡眠中の下顎の位置をやや前方に移動した状態で保持することで咽頭のスペースを確保し、呼吸状態の改善を図ります。マウスピースを作成する場合は対応可能な歯科医院へ紹介いたします。

重症の方はCPAP療法の対象となります。鼻にマスクをつけて持続的に空気を送り込み、舌根がのどへ落ち込ことを回避して気道の閉塞を改善させる治療です。安全性と有効性が確認されており、現在世界的に第一選択とされている治療法です。 特に小児など、アデノイドや口蓋扁桃肥大が原因となっている場合は、口蓋扁桃摘出術やアデノイド切除術が有効であり、手術加療が可能な病院へ紹介いたします。