診療内容


鼻の疾患
こんな症状・お悩みはありませんか?
- 鼻水
- くしゃみ
- 鼻づまり
- 花粉症
- 鼻血が出る
- においが分からない
- 鼻の中でいやなにおいがする
- 鼻が痛い
- など
アレルギー性鼻炎
スギなどの花粉やハウスダストなどのアレルゲン(抗原)が鼻粘膜に付着すると、体内でヒスタミンなどのアレルギー誘発物質が放出され、鼻水、鼻づまり、くしゃみ等のアレルギー反応を起こす病気が、アレルギー性鼻炎です。アレルギー性鼻炎には、スギ花粉やヒノキ花粉などが原因で毎年同じ季節に症状が起こる「季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)」と、ハウスダストなどが原因となって季節に関係なく年間を通して症状が起こる「通年性アレルギー性鼻炎」があります。
当院では、アレルギーの原因を調べるための血液検査を行っています。小さなお子様や採血検査が苦手な方には、指先からの簡単な採血で行うアレルギー検査を導入しておりますので、お気軽にご相談ください。
アレルギー性鼻炎の治療
治療の基本として、原因物質のアレルゲンを除去することが重要です。
また、鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの症状にあわせて薬物療法を行います。薬物治療では抗アレルギー薬などの内服薬とステロイド点鼻薬が治療の中心となります。くしゃみ、鼻水、鼻づまりのそれぞれの症状の程度を考慮して、使用する薬剤を選択します。
薬物治療などの保存的治療を行っても改善が得られない場合には手術加療を提案させていただくことがあります。手術を行う場合は近隣の対応可能な病院へ紹介いたします。
また当院では、スギ花粉症やダニアレルギーに対して根本的な症状改善を目指す舌下免疫療法を行っております。
鼻副鼻腔炎
鼻(鼻腔)の奥には、上顎洞・篩骨洞・前頭洞・蝶形骨洞という4つの空洞で構成される副鼻腔が存在します。副鼻腔から鼻腔への通り道は狭く、炎症によって粘膜が腫れて通り道がさらに狭くなると、副鼻腔に膿が溜まり、鼻副鼻腔炎を生じます。嗅覚障害を生じる場合もあります。また頭痛や顔面痛の原因となることがあります。
鼻副鼻腔炎には種類があり、発症から4週間以内の急性鼻副鼻腔炎、鼻副鼻腔炎が慢性化して症状が3ヶ月以上続く慢性鼻副鼻腔炎があります。慢性鼻副鼻腔炎では鼻副鼻腔にポリープ(鼻茸)を形成することがあります。また、上顎歯に由来する歯性上顎洞炎や真菌(カビ)が原因の真菌性鼻副鼻腔炎、アレルギーが原因で難治性の好酸球性鼻副鼻腔炎など、原因が特殊な鼻副鼻腔炎もあります。
内視鏡検査やCT検査を行い、鼻副鼻腔炎の診断および状態の評価を行います。

鼻副鼻腔炎の治療
鼻汁の吸引などの処置や超音波ネブライザーを行います。また、急性の場合は1~2週間程度、慢性の場合は3か月を目安に抗生物質等の内服を行います。薬物療法で十分な改善が得られない場合は鼻内視鏡手術を行います。手術を希望される場合は近隣の対応可能な病院へ紹介いたします。
手術を行っても再発する鼻茸を伴う難治例に対して、最近では生物学的治療薬(分子標的薬)が用いられるようになってきております。
ご自身で生物学的治療薬を注射することで、鼻茸が縮小し、鼻づまりやにおいがわからないなどの症状改善効果が期待できます。